断捨離から昔を偲ぶ

家の前の道路が拡張されるのに伴い、物置の場所を移動することになり、かなり傷んでいたので建て替えて、その際に思い切って断捨離を実行することにしました。約半分になった物置を見て、俄然やる気になった私達は数十年手付かずの蔵の整理を始めました。

最初に20年~30年前の品を整理処分するのに1日掛かり、次に未知の世界、蔵の最奥にある40年以上前の品々に取り掛かりました。

私の祖母、曾祖母、曾曾祖母の大きな長持ちが三棹置いてあり狭い蔵の2階で大きな存在感を出していました。貴重な物なのでそのまま残すことに。その奥に真っ黒に汚れてしまったお皿が100枚以上出てきました。昔は結婚式、その他の人寄せなども自宅で行うのが一般的でしたから同柄で数種類の大きさの皿が沢山あったのだと思います。その中に結婚式の三々九度に使うわれたと思われる器が出てきました。残念ながら杯と杯台は壊れていましたが一緒にあったこ黒塗りの器は汚れてはいるものの状態が良いので残すことに。家紋も入っています。

そして曾祖父が使っていた木製の電気アンカがそのまま出てきました。かなりの年代物で50年以上前の物と思われます。貴重な品なのでこれも残すことに。

埃だらけ、蜘蛛の巣だらけになりながら片づけましたが流石に半減とはいきませんでした。しかし、初めて見る物も多く先祖の生活に触れられた貴重な時間にもなりました。

 

上の銘板から明治24年に建てられた事が分かります

下の梁には建てた先祖の名前が記されています

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